Resistance is futile.

2012末 ユノと出会って転げ落ち中。基本独り言。

見てきました

 

kokusaiichiba.jp

 

本当にいい映画でした。

主人公の人生は過酷なものだったけど、そこにはっきりした悪役はなく、困難を克服した結果の幸せもちゃんと手にしていてとても上手い造り。いい監督さんなんだなと思った映画です。韓国映画ってけっこうストレートにグロいんけど(汗)そこも割りにサラッと「あの時代の命の重さ」で描かれていたと思います。

面白かったです、星4っつ☆☆☆☆

 

 

以下ネタバレ注意----------

 

冒頭、埠頭のシーンで早くも「こんな映画見に来るんじゃなかった」と思ったくらい辛いです。だってあの年の子を置き去りになんて出来るわけがない。ちょっと自分の娘がアレくらいって思っただけでもう死にそうになります。あれは戻る、当たり前だ。でもその時に覚悟する別れに、あんな年端も行かない息子に物凄い荷物を背負わせることになるんですね。そうするしかないし、深く考えてる暇なんてない。父親が息子に自分の家族を託すわけです。頼れるものが息子しかいないから。

本当にこんなの嫌だ、戦争なんて嫌だ、こんな時代がほんのちょっと前のことだなんて信じられない。  から始まる映画でした。

 

それなのに、とても面白かった。

とても過酷な人生を送る主人公なのに、その人生にはいつも笑いがある。

人生に親友がいるかどうかでこんなに違ってくるんだなっていう教科書のようなおとぼけ親友ダルグ役、オ・ダルスが素晴らしかったですね。

どっかで見たなと思ってましたが、この方親切なクムジャさんオールドボーイ・大統領の理髪師で見ていました。このところすっかり韓国映画から遠ざかってしまって若い俳優さんを知らないのですが、これくらいアクの強い俳優さんは覚えているものなんですよね。

あとはキム・ユンジンくらいしか知らないかなって感じでしたが、だからこそ良かったのかもしれないです。

 

 

で、ユノですが。

素晴らしかったです。

カメオなので顔見るくらいの気持ちで行きましたが、本当にいいシーンでいい役でいい演技の好青年でした。これはそりゃ褒められるわ。数々の記事もリップサービスではないと確信しました。

驚くくらいいい演技でしたね。全く浮いていなかったし、とても短い出番だったにも関わらず記憶にしっかり残ります。韓国の有名人があと2名登場するんだけど、ユノの演じたナム・ジンが一番良いシーンに描かれていました。

ユノの登場シーンは戦場なので当然人が死んで行くんだけど、それがとてもサラっと、大したことでもないように流されていて、それで返って変に現実に引き戻されてしまい、「戦争は本当に嫌だ、こんなところへユノを送りたくない」とか思ったりしました。兵役やあれこれこんなところで語ることでもないけど、もう本当に戦争は嫌だと何度も何度も思う映画ではありました。

 

いいシーンがたくさんあって、まだ見ていない人の目に触れると勿体無いのでこれくらいでやめます。

ユノが出ていなければ、きっとわざわざ映画館へ出向いて見ることはなかっただろう作品ですが、そんなこと関係なく機会があればぜひ見て欲しい映画です。

でもユノ凄く良かった(*´д`)

あちこちに移動しながら長く公開していそうなので、チャンスがあればまた見に行きたいです。

 

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